てつがく

 

 

たちまち、見浸かれもしないあなたから、息を呑む瞬間が現れる。
それは、いい加減な魔法と、とりあえず渡したいだけのおもしろくもない液体。
語られ、恐くなって、ただ前を見ているらしい浮遊者にむけて、直撃の。
だから、いい時間にも間に合わず、こうやって何もせずにしていられるのさ。
泣き叫んでも、歌え呆けても、そんなんどうしようもないことだと思います。
綺麗にけしかけて、結局は表面からささくれて、悶えうる醜態のうちでしょう。
あぁ、何もわかっていないんだ。何もわかってはいないんだ。何もわ。

「その夢の中にあるトリモンディアスプレーションという変わった装置が、気体から懐古するときに、交えもないドクサが『あなたは死にます』と拒否するのであって、私は論理的に間違っている」
「このドリエアパティブ内の有機腺は、皆幼いのであって、それらが成長する過程の一つにあるべき妄想と捉えられるべき狂態が潜んでいる可能性がある」
「うわー。綺麗だなぁ。こんなに大きいとは思わなかった。地球ってやっぱり丸いんだね。頭んなかで考えたら解ったような気がする」
「時間が壊れていきます。もう誰にも止められないのです。大きく淀みが今相当歪んでもいます。この先の予測はもうたてられ得ないでしょう」
「もうどうなってもいい。これからさきどうなってもいい。ただあなたがどこにいるかがわかっていればいい。手の触れ合う先にいつもいてくれれば」
「足の裏が全てを表している。あなたの足は、基本的に滑稽で、陳腐ですね。それでは処置いたしましょう。この中身からでるもの、それがはやるインスピレーションである?」
「持ち直したんだよ。君が気絶したのは束の間。蝋燭がたれて恐い顔をして、欲望にかられて、倫理が消えて、近づいて、近づいて、くっつきそうになって、くっつかなくて、悶えて、沈んだのさ」
「幾多の自然はしっくりこない。もう予感がすでに外れている。共にしたいものも何もない。忘れられて結構」
それがあるんだ。それがあるんだ。

涙も、ある自分を支配している滑稽にとらわれて。自分が自分でしょう。それから派生していくのでしょう。越えたがっているだけでしよう。蹲ってみえないだけでしよう。

ただ、泣くしかない。泣け。

 

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